空海と真言宗のはじまり
空海(773~835)は、中国で真言密教を学び、その奥義を授かって帰国しました。
そして日本で真言宗を開きます。
真言宗の中心にあるのが「密教」という教えです。
密教とは何か
ひとことで言うと、体を使って仏になる教えです。
密教は、大日如来(宇宙そのものともいえる絶対の仏)が直接説いた教えとされています。
多くの仏教では、お経を読み、教えを理解し、心を整えていく。
つまり「言葉」と「理解」を中心に修行します。
これを顕教(けんぎょう)といいます。
それに対して密教は、「言葉だけでは悟れない」と考えます。
そこで用いるのが
• 真言(声)
• 印(手の形)
• 曼荼羅(視覚)
です。
声・手・目、そして身体全体を使って仏と一体になる。
これが密教の特徴です。
では実際に人は何を通して仏と重なるのでしょうか。
真言宗では、人間のはたらきを三つに分けて考えます。
それが
• 身(からだ)
• 口(ことば)
• 意(こころ)
の三つをあわせて、三密(さんみつ)と呼びます。
手に印を結び、口に真言を唱え、心を静めて深い集中(三昧)の境地に入る。
この三つが仏のはたらきと重なったとき、この身のままで仏になる(即身成仏)ことができると説きます。
次回は真言宗の葬儀について説明いたします。