浄土宗の葬儀の考え方
浄土宗では、人が亡くなることを「終わり」とは考えません。
「阿弥陀如来」の救いによって、亡くなった人は極楽浄土へ往生し、仏の世界へ生まれ変わると考えます。
そして仏の世界に生まれた後は、やがて悟りを開き、今度は人々を救う存在となっていくとされています。
そのため葬儀は、故人を送り出すだけの儀式ではなく、仏の弟子として新しい歩みを始めるための大切な儀式とされています。
浄土宗の葬儀は何をしているの?
浄土宗の葬儀では、大きく次の三つの意味があります。
① 仏の弟子として迎え入れる
亡くなった人に戒名を授け、仏の弟子として新しい名前をいただきます。
② 仏の教えを聞き、念仏を唱える
読経や念仏を通して、阿弥陀如来の教えをいただきます。
③ 故人の往生を願う
読経や念仏の功徳を故人に向け、極楽浄土への往生を祈ります。
また、浄土宗の法要は大きく
・仏をお迎えする
・仏の教えをいただく
・仏をお送りする
という三つの流れで進められます。
戒名
浄土宗では、亡くなった人に戒名が授けられます。
戒名とは、仏の弟子として生きていくための名前です。
また浄土宗では、教えを段階的に学ぶ「五重相伝」という法会を受けた人には、戒名の中に「誉」などの称号が付くことがあります。
例
〇〇院 〇誉〇〇 居士(大姉)
宗派によっては「空号」などが付く場合もあります。
焼香
浄土宗では、焼香の回数に厳密な決まりはありません。
意味としては次のように考えられることがあります。
1回
心を込めて供養する
2回
身を静めるため
心を清めるため
3回
仏・法・僧への帰依
すべての人々への回向
ただし大切なのは回数ではなく、真心をこめて手を合わせることとされています。
最終的に目指すところ
浄土宗の葬儀で最終的に願われているのは、故人が阿弥陀如来のもとで極楽浄土へ往生することです。
そして仏の世界で悟りを開いた後、今度は人々を救う存在となり、私たちを見守り続けてくださると考えられています。
そのため葬儀は、故人との別れの儀式であると同時に、仏の教えに触れ、自分自身の生き方を見つめ直す機会ともされています。